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2014.05.20

主要構造物の63%着手/相馬福島道路25年度末進捗状況/用地取得推進が課題

東北地方整備局は19日、相馬市で第4回復興道路会議を開き、東北中央自動車道相馬~福島(国道115号相馬福島道路)の進捗状況(25年度末)を示した。トンネル、橋梁の主要構造物は約63%に着手し、このうち約17%が完成済み。用地が完了した阿武隈東道路を除き全工区、用地取得の推進を事業進捗上の課題に挙げている。
全体、各工区の進捗状況は∧別表∨の通り。
用地進捗率(面積ベース)は、今年度に用地取得に入る霊山~福島(関係人約800人)が含まれているため全体では約60%。今年度に入り阿武隈東道路は100%、霊山道路は約88%まで進捗しており、霊山~福島を除く4工区平均では約93%まで達した。
全体での工事着手率(延長ベース)は約80%で、24年度末と比べ20アップした。
主要構造物の着手率、完成率は、今年度を震災後に事業化した区間の主要構造物の本格的な整備の年と位置付ける東北地整が、地域住民に整備の動きを実感してもらう「見える化」の取り組みの一環で示した。
相馬~福島で計画している全構造物48基(トンネル16、橋梁32=橋長15㍍以上)のうち、着手(現地作業着手か完成済み)したのは30(トンネル12、橋梁18)、完成済み(橋梁は床版、トンネルは本体工まで完成)は8(3、5)。今年度は相馬西道路・塩手山トンネルなどに着工する。
また東日本高速道路から常磐自動車道の復旧・整備状況も示された。27年GW前までの開通を目指す常磐富岡IC~浪江ICは復旧工事の約6割が完了し、完了した個所から舗装に着手している。ともに26年内開通予定の浪江IC~南相馬ICは舗装(表層)、浪江IC料金所等を施工、相馬IC~山元ICは工事最盛期で橋梁の床版コンクリート打設、舗装などを進めている。
振興ビルで開かれた会議では川﨑茂信東北地方整備局道路部長、松本英夫県土木部長が整備促進に向けて国、県、関係自治体・機関が情報を共有して一丸となって取り組むよう呼びかけた。


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