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2015.03.17

霊山道路/金弁蔵トンネルが貫通

国道115号相馬福島道路・霊山道路の金弁蔵(こんべんぞう)トンネルの貫通式が14日、伊達市霊山町の坑内で行われ、出席した130人が霊山道路の29年度開通に向け弾みとなる貫通を祝った。
金弁蔵トンネルは霊山町石田字金弁蔵地内に計画する延長626㍍。掘削工法はNATMで、支保パターンは補助ベンチ付き全断面工法と上半先進ベンチカット工法の併用。内空断面積87・8平方㍍。昨年4月に福島側から掘削を開始した。貫通は霊山道路の計画トンネルでは3番目。覆工コンクリートの進捗は67%まで達しており、竣工予定は8月末。
近接する七ツ窪(1404㍍)、宝直(161㍍)を合わせた3トンネルが「霊山道路トンネル工事」として一括で発注されており、飛島建設が施工を担当する。七ツ窪は掘削工70%、覆工コンクリート13%まで進み、10月の貫通を予定している。覆工、坑門工2基、附帯工を施工した宝直は完成済み。全体工期は28年3月7日。
式では、大型油圧ブレーカで終点側坑口の岩盤を掘削し貫通させ、貫通点で発注者の永尾慎一郎東北地方整備局福島河川国道事務所長と来賓の仁志田昇司伊達市長、施工者の伊藤淳飛島建設東北支店常務執行役員支店長と掘削等を担当した協力会社の稲村政彦すばる建設代表取締役会長らがそれぞれ握手し万歳三唱した。
永尾所長は「また一歩開通に近づいた」と貫通を喜び、伊藤支店長が「坑口の地山が厳しく中に入るのに苦労したが、無事故無災害で貫通できた。情報化施工技術を最大限駆使してここまで来た。引き続き全社を挙げて取り組んでいく」と謝辞を述べた。すばる建設社員による神酒みこし、地元の石田小学校児童による子供みこしが坑内を練り歩き、永尾所長、仁志田市長、栁沼政明県北建設事務所長、伊藤支店長らが鏡開きを行い、貫通を祝った。


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