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2015.04.30

内堀知事らクワ/県医療機器開発・安全性評価センター起工

県復興計画の重点施策「医療関連産業集積プロジェクト」の中核拠点として建設する、県医療機器開発・安全性評価センター(仮称)整備工事の安全祈願祭並びに起工式が27日、郡山市富田町の現地で行われた。
来賓、関係者合わせて約130人が出席。神事では児玉耕二久米設計取締役副社長、内堀知事、高木陽介経済産業副大臣、浜田昌良復興副大臣、高階恵美子厚生労働大臣政務官、平出孝朗県議会議長、施工者を代表して安藤ハザマ・白鳳社特定JVの野村俊明安藤・間代表取締役社長の7人がクワを入れ、根本匠、真山祐一両衆議院議員、品川萬里郡山市長、菊地眞医療機器センター理事長ら関係者が玉ぐしをささげて、工事の安全と早期完成を祈った。
起工式では、内堀知事が「医療機器の開発から事業化までを一体的に支援し、関連産業の振興を通して本県復興を力強く牽引していく」と式辞を述べ、高木、浜田両副大臣と高階政務官が「国内トップクラスの医療集積拠点となる」と祝辞を述べた。平出議長、品川市長が日本で初めてとなる医療機器産業の支援拠点施設の完成稼働に期待を述べた。
施設は、医療機器の安全性評価を行える国際水準の施設で、郡山市富田町の旧農業試験場跡地約5万2740㎡に建設する。国内初の大型動物飼育試験を通じて海外規制にも対応した医療機器の安全性評価、医療機器メーカーと県内ものづくり企業とのコーディネート、研究開発に必要なデータ分析と助言、医師や看護師、販売員などの人材育成および訓練機能なども備える。
本県は厚生労働省の25年度統計で、医療機器生産金額1245億円で全国第3位、医療機器受託生産金額353億円、医療用機械器具の部品等生産金額が133億円でともに全国第1位と全国有数の医療機器部品製造の生産県となっており、同センターを拠点に、産学官民一体となって世界に誇る医療機器のハブ拠点形成を目指す。
建物はS造一部RC造2階建て一部3階建て延べ1万1529㎡で、「研修・管理部門」と「模擬研修・実験部門」が入る南棟、「試験部門」が入る北棟と「動物実験部門」は別棟化した3棟構成。
工事は建築本体が安藤ハザマ・白鳳社特定JV,電気設備は中野電工、空調設備はセコムエンジニアリング・内藤工業所・エヌエス工業特定JV、給排水衛生設備は山田設備工業の施工で28年9月末の竣工を目指す。1期造成工は昭和建設工業が8月工期で施工中で、年度内には2期造成・外構工事を発注する。


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