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2015.05.21

郡山・逢瀬町に醸造所起工/三菱商事復興支援財団

三菱商事復興支援財団(野島嘉之代表理事)が郡山市に建設する(仮称)福島プロジェクト新築工事の安全祈願祭は19日、逢瀬町多田野字郷士郷士地内の建設予定地で関係者約40人が出席して行われた。
同財団が郡山市と連携協定を結んで、両者が一体となって農業、観光、物産業など地域産業の復興を加速させる「果樹農業6次産業化プロジェクト」を開始するもので、逢瀬町の市有地約9000平方㍍を借り受け、S造平屋4棟総延べ1456・94平方㍍の醸造所(販売スペース含む)を建設する。施設は2万5000㍑程度の醸造能力を有し、市内を中心に果実30~50㌧を調達し、ワイン、リキュールなどを製造して、三菱商事の流通網を生かして販売を後押しする。将来的には地元農家らを加えて法人の独立を予定するなど、6次産業化事業の確立により復興を後押しする。
神事に続いて野島代表理事と、設計施工を担当する大林組の高槻幹雄常務執行役員東北支店長がクワを入れ、品川萬里郡山市長、久野三男郡山市議会環境経済常任委員長らが玉ぐしをささげて工事の安全を祈った。
野島代表理事は「福島の農業に携わる方々に、微力ではあるがヒントになるものを示せれば」とあいさつ。品川市長が「新しいプロジェクトの始動に感謝するとともに、成功に期待している」と祝辞を述べた。磯崎邦夫大林組東京本店建築事業部副事業部長が「復興に携わる意義深い仕事。5カ月の短い工期ではあるが、安全はもとより工期を厳守し、多くの方が携わるプロジェクトの成功につなげたい」と気を引き締めた。


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