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2015.06.12

夏に備え安全徹底を/引地福島労働局長がパトロール

福島労働局は11日、ふくしま国際医療科学センターD棟(仮称)工事現場の安全パトロールを行い、引地睦夫局長が足場等からの墜落防止対策、クレーンの安全対策、熱中症予防などの健康確保対策を確認。注意力が散漫になる夏に備えて安全管理の一層の徹底を要請した。
パトロールは全国安全週間(7月1~7日)の取り組みの一環として実施したもの。県の復興拠点の一つとして福島市の県立医科大学内で実施中の同センター整備事業のうち、新病棟となるD棟を引地局長、伊藤克義健康安全課長、塩原哲朗主任監察監督官らが視察した。
大学敷地内では①A棟②B棟・C棟・受変電棟③D棟④新駐車場―の4工事を同時施工しており、パトロールにはD棟の建築工事を担当する鹿島建設の今野信博現場代理人のほか、大槻電設・ユアテック特定JV(電気)の熊野久男、温調・石田特定JV(空調)の阿部哲也、光和・コバックス特定JV(衛生)の野弘明各現場代理人らが参加。ほか3工事の現場代理人もオブザーバーとして加わった。
引地局長らは今野代理人の案内で、免震装置を設置した基礎部分、本体鉄骨建方の準備工、基礎配筋を施工中の地下1階で既存病棟とつなぐ渡り廊下などをチェック。構台に据えた150㌧クレーンの安全対策も確認した。
引地局長は「整理整頓され、安全対策が行き届いている」と評価した上で、現場に入場していた88人の作業員らに対して、命の大切さを改めて肝に銘じるよう訴え、熱中症・墜落災害・交通事故防止対策の徹底を要請。「県民の期待が大きく、国際的にも注目されている建物に携わっている。誇りを持って立派な建物を無事故無災害で完成してほしい」と激励した。
伊藤課長は、墜落災害防止対策については設備の確認点検、熱中症対策は作業員の体調チェックと作業停止措置、交通事故防止は相乗り時の適正なドライバー選択を徹底するよう、各現場代理人らに求めた。
D棟は免震構造のRC造地下1階S造地上8階建て延べ2万5453・82平方㍍。患者が入院する既存病棟に近接して建設するため、綿密な工程管理が求められる難工事。昨年5月の工事契約後、準備工を経て9月に本体に着手。現場造成杭51本を打設した。今月15日に建物本体の鉄骨建方を開始する予定。工期は28年4月28日。設計監理は日建設計。


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