福島建設工業新聞社

県建築士会(松隈仁吉会長)は26日、福島市のホテルグリーンパレス福島で第65回通常総会を開いた。
会員216人が出席。松隈会長は「公益法人としてさまざな活動を通して建築士としての社会的責務を全うしながら県民とともに復興へと歩んでいきたい。建築士会の持つ職能集団としての力、会員の協力し合う力、支部間連携の力を結集し、復興に向けさらなる努力をしたい」と話した。
また昨年10月に本県で開かれた全国大会に触れ「3000人を超える全国からの建築士を迎えることができた。この成功を機に、さらなる建築文化の発展のため寄与したい」と話した。
今年度入会金を1000円、年会費を正会員7000円、同一世帯会員3600円、賛助会員一口1万円と決定。今年度事業は①建築士の講習②建築士登録等③社会貢献・建築文化④建築士試験⑤住宅性能評価⑥建築書籍販売⑦会員の福利増進・組織強化-にかかわる事業と、地域の建築文化にかかわる助成を行う。
具体的には応急危険度判定講習、建築士定期講習、ヘリテージマネージャー養成講習の開催協力と歴史的建造物保存活用促進協議会事業、CPD制度普及促進、専攻建築士制度普及、ふくしま住宅コンクール、建築行政への協力、士会たよりの発行などが含まれる。
表彰式も行われ、来賓の山本洋一県土木部建築担当次長が「26日に建築士法が改正され、建築士に求められる社会的使命がますます大きくなっている」、安斎睦男福島市副市長は「建築士の業務は建物を作り上げることはもちろん、その過程で人や地域にかかわり、まさに地域のまちづくりにつながる業務。活力あふれるまちづくりに、皆さんの豊富な経験と卓越した見識が必要」と祝辞を寄せ、亀岡偉民衆議院議員も「除雪、土砂災害撤去など地元の知見がなければ、対策を加速できない」と建設関係者に敬意を表した。
11人の功労者を代表し齋藤弘昭氏(福島)に蛭田修二副会長から表彰状が手渡されたほか、名誉会員として5人が委嘱された。
表彰受賞者等は次の通り。
▽功労者=高野弘吉(福島)齋藤弘昭(同)遠藤正男(安達)石森敏春(須賀川)後藤眞守(白河)松川勉(会津)北田勇(宮下)中山満(喜多方)五十嵐和広(山口)鈴木幸子(いわき)力田忠夫(相馬)▽名誉会員=伊藤隆(会津)小林清(同)斉藤伊三男(同)小貫敏明(宮下)
花見一(喜多方)