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2015.09.03

南会津建設が南倉沢トンネルで現場研修

南会津建設事務所は2日、下郷町南倉沢地内の国道289号南倉沢トンネル(仮称)施工現場で研修会を開いた。県、南会津管内町村、企業関係者ら100人を超える参加者が、坑口から211㍍にある切羽付近まで入り、同現場の特徴である崩れやすい地層での掘削状況を確認した。
同事務所の遊佐好朗道路課長が「工法はNATMで標準的なものだが、技術者として施工過程を確認する機会は重要。特に若手には、実際に見て状況を判断する能力を身に付けてほしい」とあいさつした。愛澤有一道路課主査らが事業概要や、崩れやすいため発破掘削を行わず、セメントミルク注入など補助工法を使用した施工サイクルなどを説明した。
施工管理や工事の特徴について渡部・三立・五十嵐特定JVの湯田信広現場代理人が説明。岩種が亀裂性安山岩でハンマーの軽打でも容易に崩れるため「ガレキの中を掘削するような、不安定な岩盤を掘り進むことになるため、県のトンネル委員会の意見を基に補助工法を採用している」と話した。
トンネル延長は269㍍で1日時点の進捗率は61%。10月中旬の貫通を目指す。研修会を企画進行した同事務所の丸山泰人企画調査課長は「浜通りからの参加者もいて、規模に関わらず現場の特徴を知るのは、若い技術者にとって大きな意義がある」と話した。


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