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2015.10.19

安倍総理ら出席し開所/JAEA楢葉遠隔技術開発センター

東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向けて遠隔操作機器・装置の開発開発・実証実験を行う「楢葉遠隔技術開発センター(モックアップ施設)」の研究管理棟が完成し19日、安倍晋三総理らが出席して楢葉町山田岡地内の楢葉南工業団地内の現地で開所式が行われた。
施設は、廃炉に向けた研究を加速させるため、日本原子力研究開発機構(JAEA)が原子炉格納容器下部の冷却水漏えい個所補修技術の実証実験、遠隔操作機器などの技術基盤確立に向けた開発と実証試験を行う。
完成したのは研究管理棟S造4階建て延べ3661平方㍍。試験棟S造2階建て延べ6326平方㍍は28年3月竣工を目指す。
式には政府関係者、地元の代表ら100人が出席。安倍総理は「イノベーションによる福島の復興が始まる。廃炉作業は40年にも及ぶ未知への挑戦であり、世界の英知を結集させる拠点としてこのセンターが設けられた。手探りで進めてきた廃炉作業を安全に早く進めるため、新設された原子炉格納容器の実寸大模型やバーチャルリアリティーシステムがその願いに応える。技術が人を呼び人が新たな技術を生む。楢葉は世界のイノベーションを牽引する町に生まれ変わる」とあいさつした。内堀雅雄知事、松本幸秀楢葉町長、高木毅復興大臣らが加わって玄関前に設置された銘石の除幕を行った。
同機構の松浦祥次郎理事長が施設概要を説明し廃炉作業に導入するロボットのデモンストレーションを行った。


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