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2015.11.24

業界発展へ行動指針策定/県建設業協会青年部が設立25周年

県建設業協会青年部は20日、福島市のサンパレス福島で設立25周年記念式典を開き、県内建設業を支える人材を育ててきた青年部四半世紀の節目を祝い合うとともに、県土復興の推進と業界のさらなる発展に向けて、6項目の事業を展開する行動指針を策定、発表した。
来賓と会員、OBら77人が出席。野地武之会長が「青年部は、その時代の建設業が抱える課題やあるべき姿などを議論して活動し、その中で自己研さんを重ね、相互の親睦を深めてきた。県内建設業を支える人材を常に輩出してきた伝統と誇りを守りながら、先輩方に劣らぬ建設的な組織であり続けるために、将来を見据えた事業を展開していく」と決意を新たにした。
来賓の大河原聡県土木部長は「復興の担い手としてはもちろん、地域の安全安心の確保に欠かせない建設業が、若者にとって夢や希望が持てる産業となるよう、若手技術者育成やイメージアップに積極的に取り組んでほしい」と訴え、岩城光英法務大臣と根本匠、亀岡偉民両衆議院議員は青年部との関わりを振り返りながら、一層の活躍に期待を寄せた。永尾慎一郎東北地方整備局福島河川国道事務所長は「地域に根差した建設業が長期的に安定し、魅力ある業界となるよう、一致協力して取り組んでいく」と祝辞を述べた。
青年部初代会長でもある小野利廣同協会会長は「青年部は自己研さんと協調の場。知識と見識、胆識までを高められるよう自分づくりに励んでほしい。皆さんの前進が建設業の繁栄につながる」と激励した。
最後に庄司岳洋青年部副会長が、25周年を機に策定した「青年部行動指針」を読み上げ、本県建設産業の担い手として①自然災害に対する防災・減災の知識を深め、地域環境を踏まえた新たな街づくりへの積極的な参画②担い手確保のため、学生を対象とした体験型学習会の継続的な開催③労働環境・雇用環境の改善に向けた調査研究と、技術力向上のための若手技術者の育成④建設業の理解促進に向けた広報活動⑤自己研鑽のための研修会の実施⑥青年部会員相互の協力と、東北建設業青年会をはじめとした関係機関との連携―の6事業に取り組む考えを示した。
引き続き開いた祝賀会では、25周年記念事業に協賛した同協会と県建設業協同組合に記念品を贈呈した。
式典に先立ち、記念講演会を開き、平成2年の青年部設立時に、建設省建設経済局建設業構造改善対策官として講演した根本議員が25年ぶりに講師を務めた。根本議員は復興大臣在任時のエピソードなどを交えながら、テーマの「真の政治主導」について「基本的方向性を決めて、決断して責任を取る。トップダウンで官僚に指示を出すことが大事」などと話した。


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