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2016.02.23

郡山北工高建築科/2級建築施工管理検定学科過去最高34人が合格

昨年11月に行われた2級建築施工管理技術検定学科試験で、県立郡山北工業高校(木田英男校長)の建築科3年生が好成績を収めた。合格者数は34人で合格率も87%とこれまでで最高の結果を残した。試験は建築技術者への登竜門と言えるもので、生徒たちは3年間の学習の成果が実り喜びにあふれている。また、今回も県建設業協会が若年者の資格取得支援の一環として、生徒たちの試験会場までの交通費を全額支援した。
同資格は、建設業法に基づく国家試験で、高度で専門的な知識が必要とされる難関試験だが、生徒たちは通常科目の「建築施工」に加え、各自が自主的に放課後や休日などを利用して知識の習得に努めた。前年度の試験では41人が受験し合格者31人、合格率も7割強と好成績だったが、今回は3年生39人が受験。合格者数も最多の34人で合格率も過去最高の87・1%に達した。女子生徒10人も全員合格を果たした。生徒たちは今後、実務経験を経て実地試験を受験し、2級建築施工管理技士を目指すことになる。
県建設業協会は「若年者入職資格取得支援事業」の一環で、バス借上げから会場までの往復高速代、バス待機時の駐車料金など交通費を全額支援した。試験会場は仙台市や新潟市など県外のため、貸切りバスの手配や家族送迎など交通手段の確保は学校側や生徒の父兄にとっても大きな負担となっていた。
支援事業は、県内の土木・建築系で学ぶ高校生たちの資格取得への意欲を高めるとともに地元企業への入職促進、教育環境の整備と生徒たちの試験会場までの安全確保などを目的に26年度に創設したもので、今年度は私学を含む15校を対象に約120万円を予算化し、同校をはじめ福島工業、会津工業、勿来工業、喜多方桐桜の建築系5校、平工業、二本松工業、喜多方桐桜の土木系3校が支援を受けた。同協会によると各高校からの報告では軒並み合格率が伸びているという。
同校建築科の池上邦彦教諭は「支援制度は生徒たちの励みとなり、間違いなく合格者増加につながっています。生徒の半分以上は地元企業への採用が決まっており、生徒たちには次の目標へ向かって努力を続けてほしい」と話している。
※34人が合格した郡山北工業高校建築科3年生


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