福島建設工業新聞社

郡山市は23日、市内のニコニコこども館で27年度まちなみ景観賞表彰式を行い、景観部門4作品の所有者、設計者、施工者と写真部門3作品の応募者を表彰した。
市では「こおりやまの景観をつくり、そだて、まもる」を基本理念に、誇りと愛着を持てる景観づくりを推進しており、その一環として市民一人ひとりに自分たちの素晴らしい「まち」を改めて見つめ直してもらい、魅力を広く発信するきっかけづくりにしようと、まちづくりの顕彰制度を設けている。さわやか建築文化賞(11回)、景観まちづくり賞(6回)を引き継ぎ、より市民に身近な賞として気軽に応募してもらえるよう、今年度から「まちなみ景観賞」に名称を改めた。景観部門17件、写真部門21件の作品応募があった。
表彰式には受賞者ら約20人が出席。品川萬里市長が「やすらぎと潤いを感じさせる7作品を選んだ。引き続き自然と調和の景観づくりに配慮し、市政発展に貢献してほしい」とあいさつし、受賞者に賞状と記念品を手渡した。高橋良和景観づくり審議会長が各受賞作品を講評し、受賞者を代表して石田宏壽氏が「震災から5年。復興の途上で市の未来の姿を模索する中、まちづくりの一部分に携われたことを光栄に思う」と謝辞を述べた。
郡山市まちなみ景観賞の27年度受賞作品は次の通り。(住所、所有者、設計者、施工者)
【景観部門】
▽東日本大震災復興記念土塀(開成3丁目13の14)石田宏壽/新肇/創苑
▽柏屋本店(中町11の8)柏屋/水谷壮市デザイン事務所/村越建設
▽三御堂の家(富久山町久保田字三御堂)村上博/市川設計スタジオ/信和建設
▽ふくしま逢瀬ワイナリー(逢瀬町多田野字郷士郷士2)公益財団法人三菱商事復興支援財団/大林組一級建築士事務所/大林組
【写真部門】(作品名、応募者名の順)
▽ネムの花咲く池=渡辺捷司
▽田園にそびえる赤い社=國分義功
▽春の開成山公園=西間木功
※東日本大震災復興記念土塀