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2016.11.25

けんせつ小町が福島市で現場見学

日本建設業連合会東北支部が27年度に立ち上げた「けんせつ小町小委員会」は21日、建設現場の見学とフォーラムを開き、女性が活躍できる建設業界へ向けた意見交換と情報の共有を図った。
見学場所は福島市で鹿島・佐藤・菅野JVが施工中の大原綜合病院移転新築工事現場。会員企業に所属する女性技術者ら約40人が参加した。同支部の山田正敏広報委員長が「女性の視点で現場を見て、気付いた点などを指摘し、フォーラムでは横のつながりを深めてほしい。女性職員のキャリアパスなど確立されていない課題も多々あるが、女性も働きやすい職場づくりを進めたい」とあいさつした。
出迎えた施工主の小松岳史大原記念財団経営企画部統括部長が「施設の建て替えは医療の充実と、中心市街地活性化が大きな柱で、地域の期待も高い。勉強して帰ってほしい」、柴田剛典JV工事事務所長が「女性技術者の皆さんがどんどん活躍できる現場環境になってほしい」と述べ、けんせつ小町でもある同事務所の北見恭子さん(鹿島)=写真=が工事概要を説明し、新病院の現場内を案内した。
現場では、S造(免震構造)10階建て延べ2万6256・82平方㍍の新病院と、S造5階建て延べ1万1415・22平方㍍(自走式5層6段420台収容)の立体駐車場が施工中。
新病院は昨年10月に着工した。クローラクレーン2台を配置し、3月に中央部から東西方向に〝建て逃げ〟方式で鉄骨建て方を開始。建て方は6月に終了し、9月から内装など仕上げ工事に入った。来年8月竣工に向けて、進捗率は同日現在35%となっている。開院は30年1月の予定。
北見さんは工事概要のほか、計画の検討と説明にBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を活用していることや、ウェブカメラとタブレット型PC活用による遠隔管理、スマートフォンを用いた作業調整などの取り組みも紹介した。
現場内見学後の質疑応答では、女性作業員への配慮事項が質問。女性作業員の指摘を受け、女性用トイレ周辺を喫煙禁止にしたことが説明された。
フォーラムは仙台市のホテルメトロポリタン仙台で開き、約60人が参加。家庭と仕事の両立をテーマに意見を交わした。


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