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2017.03.29

地域間交流促進に期待/相馬福島道路/阿武隈東道路10.5㎞が開通

国が復興道路に位置付けている東北中央自動車道(相馬・福島道路全長45㌔)のうち、阿武隈東道路10・5㌔が26日に開通し、午後3時半から供用を開始した。式典に出席した石井啓一国土交通大臣は32年度に相馬福島道路を全線開通させる方針を示した。
阿武隈東道路は阿武隈山系を横断する国道115号の難所であり、現道は道路線形・幅員が劣悪な区間や土砂崩壊の危険性があるため指定されている特殊通行規制区間の一部。
開通区間は相馬市の相馬西(山上)ICから玉野ICまでの2車線10・5㌔。相馬側から構造物として胴切大橋(120㍍)、物倉大橋(134㍍)、東楢這橋(61㍍)、中楢這橋(68㍍)、西楢這橋(98㍍)、楢這トンネル(1943㍍)、萩平トンネル(1023㍍)、松ヶ房橋(24㍍)、松ヶ房トンネル(1319㍍)、新玉野トンネル(968㍍)、玉野川橋(23㍍)が建設された。
開通式には国、県、工事関係者と地元住民ら約350人が出席。石井大臣は「復興支援道路は復興・創生期間内の32年度までに全線開通を目指す」と語り、内堀知事は「県の骨格を形成する北部軸であり、地域間の連携・交流を支える大動脈。復興の礎となる社会資本整備だ」と述べた。立谷秀清相馬市長は「相馬~福島間で一番の難所である区間の高規格幹線道路の完成は私たちの悲願であり、意義は大きい」と語り、草野清貴相馬商工会議所会頭は「安心して走れる道が整備されることで交流が促進する」と期待を示した。
出席者の代表がテープカットとくす玉開披を行い、相馬野馬追に出場している宇多郷騎馬会の武者の先導で救急車、消防車、バス、トラックと一般車両がパレードして開通を祝った。


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