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2017.04.18

地整郡山/三島大橋で完成式典/全国初の直轄修繕代行事業

全国で初めて、国による直轄修繕代行事業で進めていた三島町の町道宮下名入線「三島大橋」の修繕工事が完了し17日、同町宮下の現地で完成式典が行われた。
直轄修繕代行事業は、インフラ施設の長寿命化による道路利用者の安全確保などを目的にした地方公共団体に対する支援策の一つで、25年度の道路法改正で制度化した。緊急かつ高度な技術力を要する橋梁などの施設について「直轄診断」を実施し、道路管理者からの要請を踏まえて国が工事を代行する。27年度から三島大橋と大渡ダム大橋(高知県仁淀川町)の2橋で修繕代行が行われていた。
同橋は、宮下・西方地内で1級河川只見川に架かる昭和50年竣工の橋長131㍍、幅員8㍍の鋼アーチ(トラスドランガー)橋。26年度に実施した直轄診断で、トラス部材を連結する高力ボルト(F11T)の破断や抜け落ち、床版劣化、アーチリブの腐食などが確認されたことから事業費約3億円を投じ、ボルト約1万8200本を交換したほか、塗装やひび割れ、伸縮装置の補修、落橋防止や雪庇防止装置などを設置、修繕と合わせて長寿命化を図った。
工事は共立土建(会津若松市)、矢田工業(郡山市)が施工し、橋両側の親柱には事業主体や施工者名を刻んだ完成記念プレートが設置された。
式典は町、東北地方整備局郡山国道事務所の主催で関係者約80人が出席し、橋を見下ろせる右岸側の町高齢者生活福祉センター駐車場で行われた。
矢澤源成三島町長が「竣工当時、橋は町村合併の象徴だった。町民や来町者の想いを融合し、山村文化を生かしたまちづくりの発展につなげていく」と述べた。
本省当時、修繕代行事業の制度創設に携わった山田哲也東北地方整備局道路部長が「事業完成に立ち会えたことは感慨深い。今後も地域づくり、まちづくりを応援する」とあいさつし、小熊慎司、菅家一郎両衆議院議員が祝辞を述べた。
関係者がくす玉を開披し橋の完成を祝った。三島小学校児童が鼓笛演奏を披露。会場内には、県道路メンテナンス会議が「道路施設の老朽化対策」をテーマにパネルを展示した。


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