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2017.11.24

ロボットテスト フィールド/県とNEDOが協定/ドローンなどの実証関連

県とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は22日、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれた「ロボット・航空宇宙フェスタふくしま2017」で、福島ロボットテストフィールド(RTF)を活用した「ロボット・ドローンの実証等に関する協力」について協定を締結した。
RTFは、県が福島イノベーション・コースト構想に基づき、インフラ点検や大規模災害に対応するロボットの一大研究開発拠点として南相馬市に整備する。30年度から順次開所させる予定。
NEDOは、今年度から34年2月までを事業期間とする「ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現プロジェクト」として、インフラ点検や災害時の調査、物流などの分野で活用できるドローンおよびロボットの開発を行うとともに、運用システムの構築や実証試験を行う。
具体的には①ロボット・ドローン機体の性能評価基準の開発②無人航空機の運航管理システムおよび衝突回避技術の開発③ロボット・ドローンに関する国際標準化の推進―を実施する。NEDOはRTFを活用して同プロジェクトを行う。今年度の予算は33億円。
また32年度には、愛知県国際展示場(10月)とRFT(8月)を会場に、競技会と展示会が一体となったロボットの国際大会・WRS(WorldRobotSummit)を開催する。経済産業省との共催。RTFでの競技種目はインフラ・災害対応関連。プラント災害予防、トンネル事故災害対応・復旧、災害対応標準性能評価チャレンジなどの種目を予定している。
協定期間は同プロジェクトが終了する34年2月まで。協定内容は①同プロジェクト実証試験を実施する際の調整②実証試験に伴う同プロジェクト関係者のRTFへの入居に向けた調整③WRS開催への準備・広報―などで連携・協力する。
締結式には内堀知事、古川一夫NEDO理事長、武藤容治経済産業副大臣が出席。古川理事長は「RTFは今後、世界中のロボット関係者が集まる拠点になる。県、地元住民と一緒にロボット・ドローンが活躍する社会の実現に向けてまい進したい」、内堀知事は「福島イノベーション・コースト構想の推進を図るとともに、『ロボット産業革命の地・ふくしま』の実現に向けた大きな力となるよう、しっかり取り組んでいく」とあいさつし、協定書に署名した。


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