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2018.04.18

浪江町/棚塩産業団地が起工/世界最大級 水素製造拠点など立地

浪江町棚塩産業団地整備事業の起工式が15日行われ、新産業の創出と同町復興へ向けた基盤づくりが始動した。
同事業は、町がUR都市再生機構に棚塩地区約49㌶の造成を委託。URが設計施工一括で横山・鹿島復旧・復興JVに工事発注した。
同団地で7月にも本格着工が予定されている世界最大級の水素製造拠点(3月26日付既報)のエリア22・3㌶を先行整備するなど、造成工事は段階的に進める。最終工期は32年3月17日。
同拠点の南側には、県が整備中の福島ロボットテストフィールドのうち、無人航空機用滑走路と付属格納庫が整備(5・1㌶)される。西側の企業誘致エリア11・1㌶の一部には、公設民営方式で町が木材加工流通施設を整備する計画。
起工式では、馬場有町長が「この事業は町復興のシンボルとなるだけでなく、ロボット産業の進展やクリーンエネルギーの活用について、国内・世界から大きな注目を集めるものと期待している。これら拠点を核としたまちづくりを推し進め、浪江の復興を成し遂げたい」と述べた。
吉野正芳復興大臣、原子力災害現地対策本部長の武藤容治経済産業副大臣、鈴木正晃副知事、柳沼純子県議会副議長、紺野榮重町議会議長が祝辞を寄せ、横山建設の横山佳弘社長らを加えた代表9人がクワ入れした。
JVを代表して横山社長は「国家的・国際的な新産業創出の拠点となるものであり、復旧・復興の要になるものと思う。安全を第一に無事故無災害で完成させる」と決意を示した。
起工式後、吉野復興相は「今後は企業立地補助金や生活環境整備面で支援していく」と話した。


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