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2018.04.24

地整福島/情報伝達など訓練/出水期備え洪水対応演習

東北地方整備局福島河川国道事務所は20日、福島市の同事務所防災センターで30年度洪水対応演習を行い、阿武隈川の大規模出水を想定して、関係機関との情報伝達や破堤個所の緊急復旧工法の検討などを訓練した。
本格的な出水期に備え、防災体制に万全を期そうと、東北地整が毎年、管内一斉で訓練を行っている。県内では福島河川国道事務所職員40人をはじめ県、沿川10市町村、福島地方気象台などから約150人が参加した。
訓練は、線状降水帯の発生に伴う豪雨による大規模出水を想定。洪水予報、水防警報、水位予測などの情報伝達から、河川巡視点検・報告システムなど各種防災システム、緊急復旧工法検討といった出水時対応までを演習した。5月から阿武隈川水系の県内直轄管理河川全区間が配信対象となるプッシュ型緊急速報メールのシステム操作も試した。
事務所長が首長に直接電話連絡するホットラインの演習では、実際に須賀川市と電話をつなぎ、小浪尊宏事務所長がTV会議で気象・水位情報等を提供・共有。出水対応では、背後が市街地となっている郡山市安積町日出山地先の堤防100㍍が決壊したと仮定して、災害対策支部長の小浪所長が本部長の津田修一東北地方整備局長に破堤情報を電話報告した後、被災個所の調査・状況把握、緊急災害復旧工法の検討・申請、災害協定締結企業等への対応依頼までの一連の流れを演習した。


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