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2019.03.12

震災から8年、挑戦継続/追悼復興祈念式

県主催、県市長会と県町村会共催の東日本大震災追悼復興祈念式が11日、福島市のとうほう・みんなの文化センターで開かれ、内堀知事らが犠牲者の冥福を祈るとともに、復興へ向けた新たな決意を示した。
招待者約240人と一般参列者約150人の計約390人が出席した。初めに国主催の東日本大震災8周年追悼式が同時中継され、国歌斉唱に続いて、地震が発生した午後2時46分から1分間黙とうをささげた。安倍首相が式辞で「生活再建のステージに応じた取り組みを進める」、秋篠宮殿下が「一日も早く安らかな日々が戻るよう祈念する」とおことばを述べた。
内堀知事は式辞で「あの日から8年の歳月が流れたが、かけがえの無い大切な人々や平穏な生活を奪われた悲しみが消えることはない。今もなお4万人が避難生活を余儀なくされているほか、原子力発電所の廃炉作業や汚染水対策、根強い風評と急速に進む風化の問題など、本県の復興はいまだ途上」と述べた上で、復興へ向けた明るい光を大きく確かなものとするため「前例のない困難な課題に挑戦し続けていく」と誓った。
吉田栄光県議会議長は追悼の辞で「県民一丸となり、世界に誇れる復興を成し遂げる」と強調。津波で夫と叔父を亡くした相馬市原釜の五十嵐ひで子さんが遺族を代表して「大震災の語り部として7年が経過した。これからも大震災が残した教訓、復興がもたらしてくれる希望、主人や叔父との思い出を風化させず、後世に伝えていきたい」と決意を述べた。
駐日大使や国会議員などによる代表者献花に続き、昨年の全日本合唱コンクール全国大会で金賞・文部科学大臣賞を受賞した県立郡山高校合唱部34人が「ペチカ」と合唱曲「ほらね」の2曲を献唱した。


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