トピックス

2019.03.19

防災力高いまちづくり・豊間地区復旧復興事業が竣工

東日本大震災による津波被害からの復旧・復興実現のため、県、市が整備した「豊間地区復旧・復興事業」が竣工し16日、いわき市平豊間の現地で記念式典が行われた。
式典は、新築した豊間中央集会所で行い関係者約80人が出席した。畠利行副知事が「安全安心が向上し、地域の伝統文化の継承にもつながると期待している」と式辞を述べ、清水敏男いわき市長、加松正利復興庁福島復興局長、菅沼真澄東北地方整備局磐城国道事務所長らが祝辞を述べた。
諏江勇いわき建設事務所長が工事経過を報告し、県と市、豊間区の3者が防災緑地の維持管理について地域づくり協定を締結。豊間小・中学校の生徒代表、畠副知事、杉明彦県土木部長、施工者を代表して志賀耕三郎山木工業社長、四ッ倉隆裕山一緑化土木社長らがテープカットした。
豊間地区は、県が市施行区画整理事業と一体的に整備。従来の海岸堤防だけに頼った津波対策から海岸や河川、防災緑地、道路など複数の手法を組み合わせた「多重防御」による「総合的な防災力の高いまちづくり」の実現を目指した。
復旧工事はいわき建設事務所が河川・海岸災害復旧、防災緑地、県道改良など。小名浜港湾建設事務所が海岸災害復旧と豊間漁港の復旧などを担当した。延長約2・4㌔の海岸堤防は1㍍嵩上げし、幅約50㍍、面積13・6㌶で市内最も広い豊間防災緑地は海側にクロマツ、宅地側にはクヌギ、コナラ、ヤマザクラなど豊間地区に自生する広葉樹の代表6樹種を植えた。このほか県道豊間四倉線1・6㌔なども実施した。県事業費は約132億円。市施行区画整理事業は約56㌶で事業費は約185億円を投じた。


ニュース一覧

トピックス

ニュース一覧